ただいま当館では「もりおか歴史文化館自由研究コンクール作品展」(11月9日~11月24日)を開催中です。2回目となる今回も、小学生の皆さんが盛岡という地域のなかで不思議に思ったことを自らの頭と手足を使って調べ、大好きなものを多くの人に知ってもらうべく奮闘した力作が集まりました。

本日(11月17日)表彰式を開催しましたので、受賞作品をご紹介いたします!

 

【最優秀賞】「盛岡の清水の研究」:山岸小学校6年 高橋舞さん

お父さんの「美味しいコーヒーを飲みたいなぁ」という一言をきっかけに始まった盛岡の清水の研究。

美味しい水とは何か基本的なことをおさえたうえで、「盛岡三大清水」「盛岡十大清水」について詳しく調べ、気になった清水について水質調査や飲み比べをした結果が丁寧にまとめられています。

地域の身近な資源であり、盛岡が誇る清水を、現代科学(ph値、硬度など)と自らの味覚体験を通して検証しており、その完成度の高さや楽しんで調査を行っている姿勢が高く評価され、ほぼ満場一致で最優秀に決定いたしました!

  

 

【盛岡市長賞】「盛岡の先人の銅像」:東松園小学校4年生 三上春陽さん

盛岡市内にある8人の先人の銅像について、広範囲にわたって実地調査を行い、その過程と成果が上手にまとめられています。

盛岡の町全体を博物館と考える「フィールドミュージアム」でもある当館にとっても参考になる作品でした。

銅像と同じポーズで一緒に写真を撮るなどのこだわりもすごい!

 

 

【もりおか歴史文化館 館長賞】「さんさのみりょく」:城南小学校3年生 佐藤雅久さん

授業で盛岡さんさ踊りについて学習した際に、その集客力に驚き、「なぜこんなに人が来るのだろう」という疑問をきっかけに始まった研究。盛岡さんさ踊りが開催される8月1日から4日まで、30人の人達に直接インタビューをし、説得力のある調査結果となっています。

外国の方にも英訳アプリを使ってインタビューをしており、調べようとする熱意が伝わってきます!

 

 

【花咲賞(審査員特別賞)】「盛岡さんさ太鼓パズル」:北厨川小学校5年生 櫻田千夏さん

盛岡さんさ太鼓の制作工程を調べ、その内容をクイズ形式にして、太鼓型のパズルに仕上げた作品です。

太鼓を模ったパズルや、調べたことをクイズにすることで楽しみながら理解してもらおうというまとめ方など、見る人を意識して丁寧に作られています。また、太鼓づくりなど普段はあまり目が向かないことに着目した点も高く評価されました。

  

 

 今回の応募作品は10点と数は少なかったですが、どれも「盛岡愛」が伝わるすてきな研究ばかりでした。

 応募してくださった皆さん、改めて御礼申し上げます。第3回目も盛大に開催していきたいと考えておりますので、盛岡を愛する皆さん、ぜひ今後ともよろしくお願いいたします。

 最後に表彰式の集合写真をご覧ください。

担当学芸員:小西治子