【企画展】

南部鉄器 ~時代を超えた鐵の美~

 岩手県を代表する伝統工芸品であり、国内だけではなく国外からも注目されている「南部鉄器」。南部鉄器は盛岡市と奥州市水沢区で作られている鉄器の総称ですが、旧盛岡藩である盛岡と旧仙台藩である水沢とでは、それぞれ異なる歴史を持ち、現在まで受け継がれています。
 盛岡では、江戸時代に藩主南部家の庇護のもと、お抱えの釜師・鋳物師たちが中心となり鉄産業が発展していきます。その中でも「南部鉄瓶」は、江戸時代中期には誕生したとされ、茶釜と並び藩主の贈答品として用いられた記録が残されています。
 本展では主に盛岡藩で発展を遂げた南部鉄器について取り上げ、江戸時代から続く歴史と伝統、受け継がれた技から生み出された「鐡(くろがね)の美」を、江戸時代から現代の作品を中心にご紹介します。
 激動の時代を乗り越えながら、現在も伝統の技術を守る職人たちが新たな美を追求しつづける「南部鉄器」を通じ、岩手・盛岡における鉄文化・工芸の魅力を感じていただければ幸いです。

※会期中の展示替えのため、2016年9月26日(月)~9月28日(水)の3日間は休室いたします。

  • 会期2016年7月31日(日)〜2016年11月3日(木)
  • 主催もりおか歴史文化館活性化グループ
  • 共催盛岡市、盛岡市教育委員会
  • 協力南部鉄器協同組合
  • 会場2階企画展示室
  • 開館時間9:00~19:00(※入場受付は18:30まで)
  • 観覧料

    一般300円、高校生200円、小・中学生100円 ※団体(20人以上)は各2割引

    • 盛岡市内在住で65歳以上の方、小・中学生のうち盛岡市在住・就学の方は無料
    • 障がいをお持ちの方やその介護をなさる方(障がい者1人につき1人まで)は無料
学芸員おすすめポイント

現在、秋にぴったりなテーマの鉄瓶を展示しています。カボチャの形、リスが葡萄に噛りついている模様、月を見上げるウサギ等々、100点を超える南部鉄器及び関連資料が大集合!
自分だけのお気に入りの「南部鉄器」を見つけてください。

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