【企画展】

あやしきものども ー江戸の奇譚・怪談ー

「あやし」とは、不思議なことや神秘的なこと、変なことや見慣れない様子、異常な様子などをあらわす言葉。「あやし」い出来事や存在は様々な形で、歴史資料や絵画作品の中に登場します。たとえば、盛岡城内の三階櫓で姫君が琴を弾いているところに巨大なネコが襲い掛かったという話や、「駒角生」すなわち「ウマに角が生えた」という記録。その他にも、盛岡城下を襲った大洪水の際、その波頭には白い髭を生やした老人が立っていたという「白髭水」の話や、「水虎之図」にまとめられた全国各地での河童の目撃情報など、盛岡藩の資料にも数多くの「あやし」い出来事が記され、現代まで伝えられてきました。
本展では、これらの「あやし」い存在や出来事、すなわち「あやしきものども」が記録された資料をとおし、それら「あやしきものども」が江戸時代の人々の目にどのように映り、語られてきたかを改めて見つめ直します。

  • 会期2019年7月19日(金)〜2019年9月16日(月)
  • 主催もりおか歴史文化館活性化グループ
  • 会場2階企画展示室
  • 開館時間9:00~19:00(※入場受付は18:30まで)
  • 観覧料

    一般300円、高校生200円、小・中学生100円 ※団体(20人以上)は各2割引

    • 盛岡市内在住で65歳以上の方、小・中学生のうち盛岡市在住・就学の方は無料
    • 障がいをお持ちの方やその介護をなさる方(障がい者1人につき1人まで)は無料
学芸員おすすめポイント

ポスターに使用したメインビジュアルは「水虎之図」から抽出した河童の図ですが、妖怪の展示ではございません。
本展のキーワードは「あやし」です。古文の授業で誰もが一度は出会ったであろう「あやし」という言葉は、不思議なこと、神秘的なことや見慣れない様子を表します。それは、そのモノやコトが良いか悪いか、美しいか醜いかにはまったく関係ありません。とにかく不思議なこと、変なこと、気味の悪い生き物や見た事のないモノなど、それらすべてが「あやしきもの(こと)」なのです。本展では、「あやし」い生き物や「あやし」い出来事はもちろん、真偽のほどが「あやし」い歴史の記録など、様々な種類の「あやし」い記録をご紹介します。
文字資料が多いので、観覧には体力・忍耐力を要しますが、どれも何らかの形で大変「あやし」い資料ですのでぜひ辛抱強くご覧ください。それらの「あやし」いモノやコトの実在を「江戸時代の人はどこまで本気信じていたのだろうか?」を考えながらご覧いただくと、一層お楽しみいただけるかと思います。

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