殿さまのギフト ー贈り物にみる盛岡藩・南部家の結びつきー
お中元やお歳暮など、現在も私たちは時期や相手に合わせて物を贈りあう機会がありますが、身分制度の厳しかった江戸時代、特に大名たちにとって「贈ること」「贈られること」は、その家の「家格」を示す上でも非常に重要な意味を持っていました。
江戸時代を通じて盛岡藩を治めた大名 南部家も様々な物を贈り、贈られてきたことが、当時の様々な史料に多数記録されています。それらの「贈り物」を南部家はいつ・どこで・誰に・何を・どのようにして贈ったのでしょう。ひとつの「贈り物」から将軍家、婚姻関係を結んだ大名、家族や家臣など「家」や「人」との繋がり、贈答儀礼や藩内の産業など実に様々な事柄が浮かび上がってきます。
本展では盛岡南部家の「贈り物」にかかわる資料から、殿さまと人々との結びつき、そして現在にも繋がる盛岡藩の名産品などをご紹介します。
- 会期2019年4月20日(土)〜2019年6月23日(日)
- 主催もりおか歴史文化館活性化グループ
- 会場2階企画展示室
- 開館時間9:00~19:00(※入場受付は18:30まで)
- 観覧料
一般300円、高校生200円、小・中学生100円 ※団体(20人以上)は各2割引
- 盛岡市内在住で65歳以上の方、小・中学生のうち盛岡市在住・就学の方は無料
- 障がいをお持ちの方やその介護をなさる方(障がい者1人につき1人まで)は無料
展示は1章 伝説の贈り物、2章 徳川将軍家と南部家、3章 大名たちとの付き合い、4章 家中との交流+αという構成になっています。
個人的におすすめの資料は殿さまが家族に宛てた手紙です。少し近寄りがたいと思われがちな殿さまも、やはり1人の夫であり父親なんだなぁ、としみじみと感じる手紙(※もちろん「贈り物」が関わっていますよ!)を展示しています。
また、盛岡で有名な「徳川家康から拝領した虎」伝説について、当館収蔵資料から検証してみました。
来たるお中元に向け、南部の殿さまが贈った・贈られたものを見て参考にしてみてはいかがでしょうか。
企画展ギャラリートーク
4月28日(日)、6月23日(日)13:30〜14:30
企画展「殿さまのギフト ー贈り物にみる盛岡藩・南部家の結びつきー」の担当学芸員が資料解説を行います。
- 講師:当館学芸員
- 会場本展会場(2階 企画展示室)
- 定員約20人
- 観覧料300円
<関連イベント>
水引細工づくり
5月19日(日)13:30~15:00
日本の伝統的なラッピングのひとつである水引細工を作ります。
- 会場1階 研修室
- 定員20人(※定員を超えた場合は抽選となります)
- 参加費500円
- 予約4月28日(日)必着※定員に達しました
- 備考※開始5分前までに会場へお越しください。
- 申込方法往復はがきに①住所②氏名③年齢④性別⑤電話番号⑥受講希望講座名をご記入の上、もりおか歴史文化館(〒020-0023 盛岡市内丸1-50)宛に郵送。
※定員を超えた場合は抽選となりますので予めご了承ください。
※お申込みが定員に満たなかった場合は、受付期間を延長する場合があります。