【企画展】

ひな祭り ~名家に伝わるお雛様を愛でる~

 盛岡南部家、七戸南部家、城下町盛岡・遠野の商家に伝わる雛人形・雛道具、もりおか歴史文化館で所蔵している「上巳(桃)の節句」に関連する資料を中心に展示します。
 「ひな祭り」は、古来中国の「上巳の節句」と平安中期の宮中の子ども達の「ひいなあそび」と呼ばれる人形遊びが結びついた行事です。古くから行われているように思われがちですが、人形を飾ってこの日を祝うようになったのは、江戸時代の初めととされています。
 江戸初期は、毛氈などの上に紙雛と内裏雛だけを並べ、背後に屏風を立てた平面的な飾り方で、調度類も数少なく、簡素かつ自由で、各自思い思いに飾って祝っていました。ひな祭りが盛んになるにつれて、雛人形やそれに付随する添え人形、諸道具の類も賑やかになり、雛段の数も次第に増えていきました。
 江戸中期には、雛人形を飾り、女児の健やかな成長を祈る行事として庶民に広く親しまれるようになり、富裕な商家の座敷いっぱいを使うような贅を尽くした雛段も登場しました。
 黒漆塗に牡丹唐草の蒔絵を施した大名道具的な調度品を映し、今に伝えています。華やかな雛人形・雛道具を愛で、一足早い春をお楽しみいただければ幸いです。

  • 会期2017年1月21日(土)〜2017年3月5日(日)
  • 主催もりおか歴史文化館活性化グループ
  • 共催盛岡市、盛岡市教育委員会
  • 会場2階企画展示室
  • 開館時間9:00~18:00(※入場受付は17:30まで)
  • 観覧料

    一般300円、高校生200円、小・中学生100円 ※団体(20人以上)は各2割引

    • 盛岡市内在住で65歳以上の方、小・中学生のうち盛岡市在住・就学の方は無料
    • 障がいをお持ちの方やその介護をなさる方(障がい者1人につき1人まで)は無料
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