【企画展】

盛岡と北海道 ー盛岡藩と蝦夷地の関係・交流史ー

北海道の南端、渡島半島南東部には、世界的にも有名な函館の夜景を一望できる函館山がありますが、この函館山の登り口に向かう坂を「南部坂」と呼ぶことをご存知でしょうか?また函館から内浦湾を挟んで北東にある室蘭は、北日本を代表する工業・港湾都市ですが、そこに広がる工場群(ここの夜景も近年注目を集めています)とは、不釣り合いにも感じる「陣屋町」という地名が残っています。これらの地名は、江戸時代に盛岡南部家が治めていた盛岡藩と、当時は蝦夷地と呼ばれていた北海道との、歴史的な関係を示す痕跡ともいえるものです。現在でも多くの人々が、観光やビジネスなど多様な面で、盛岡と北海道を行き来していますが、この2つの地域は今から200年以上も前から、政治・経済・文化など、さまざまな面で密接な繋がりを持っていました。本展では意識されることの少ない盛岡と北海道という、2つの地域の関係と交流の歴史を、盛岡に残された江戸時代の関連資料を中心に紐解きながらご紹介します。
北海道と呼ばれるようになってから150年の節目を迎え、また昨年は旧盛岡藩領と北海道を直接つなぐ新たな海上ルート(宮古⇔室蘭フェリー)が開通しました。このような盛岡と北海道との縁を感じることの多い今、本展を通じて改めてその関係と交流の歴史を見つめ直し、2つの地域の親しみ深い繋がりを少しでも感じていただければ幸いです。

  • 会期2019年12月21日(土)〜2020年3月8日(日)
  • 主催もりおか歴史文化館活性化グループ
  • 会場2階企画展示室
  • 開館時間9:00~18:00(※入場受付は18:30まで)
  • 観覧料

    一般300円、高校生200円、小・中学生100円 ※団体(20人以上)は各2割引

    • 盛岡市内在住で65歳以上の方、小・中学生のうち盛岡市在住・就学の方は無料
    • 障がいをお持ちの方やその介護をなさる方(障がい者1人につき1人まで)は無料
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