館長退任の御挨拶
私は、4月30日をもって、もりおか歴史文化館館長を退任いたします。
2022年4月に館長に就任以来、御来館いただいた皆様をはじめ、館を御支援いただいた皆様、そして、市民の期待に応えるべく日々奮闘している当館スタッフに心から感謝を申し上げます。
顧みますと、2022年11月には、南部家第46代当主南部利文様に名誉館長に御就任いただきました。旧藩主家の御当主として、館の事業の充実や盛岡市の歴史文化の普及啓発に関し、貴重な御助言、御協力をいただいております。館として誠に光栄であり、心強く思う次第です。
2023年1月には、ニューヨーク・タイムズが「2023年に行くべき52か所」を発表し、ロンドンに次ぐ2番目に盛岡市が紹介されました。その反響は大きく、今日まで国内外から多くの観光客が盛岡市を訪れております。
また、2023年5月には、新型コロナウィルス感染症の法的な分類が引き下げられました。コロナ禍が始まってから3年半が過ぎ、ようやく館の周辺でも様々なイベントが復活し、当館においても、インバウンドを含めて来館者数が回復しつつあるなど、まちの賑わいが戻ってきたことは、誠に喜ばしい限りであります。
私自身も、改めて南部家や盛岡藩の歴史や文化に触れる機会を得て、生粋の盛岡人として、とても楽しく、貴重な時間を過ごさせていただいたことに感謝しております。これからも、様々な形で館を応援してまいりたいと思います。
なお、後任には、この3月まで盛岡市の政策統括特別参与として、盛岡城跡歴史的建造物の復元などを担当してこられた熊谷俊彦さんが就任いたします。もりおか歴史文化館のさらなる飛躍に向け、大いに手腕を発揮していただけるものと思います。
皆様方には、これまでの御厚情に深く感謝申し上げますとともに、引き続き、もりおか歴史文化館に御支援、御指導を賜りますようよろしくお願い申し上げまして、退任の挨拶とさせていただきます。
誠にありがとうございました。
2024年4月30日
もりおか歴史文化館
館長 柴田道明