【企画展】

企画展「災害の記憶 ー盛岡藩の被災・救済・防災ー」

2021年3月11日、東北地方を中心に未曾有の被害を引き起こした東日本大震災から10年目となりますが、この間にも日本全国で大規模な災害が頻発しました。大きな悲しみと多くの教訓を残した災害の記憶は、風化させない努力が必要です。記録媒体が発達した現代でも記憶は風化していくといわれていますが、それ以前、近代的な観測機器のない時代に起きた災害は、一般には知られてすらいない事象も多くあります。過去に起こった全ての災害を把握することは困難ですが、現代に残された限られた資料(古文書などの文献資料や石碑や考古資料)を丁寧に読み解くことで、少なからずその実態を知ることができます。

江戸時代、盛岡城を中心とする盛岡藩は、現在の岩手県・青森県・秋田県にまたがる、広大な大地とともに、長い海岸線を持つ大きな藩でした。もりおか歴史文化館には盛岡藩の家老が江戸時代を通じて書き続けた政務日記などの貴重な記録類が保管されていますが、これらには地震・津波・風水害など、数多くの災害も記載されています。これらの文献資料を基礎としながら、本展では多くの災害に見舞われた盛岡藩領を対象に、江戸時代における自然災害の実態や、その災害への対応についてご紹介します。過去に起こった「災害の記憶」として、現代を生きる我々が防災・減災を考える一つの契機となれば幸いです。

  • 会期2021年1月20日(水)〜2021年3月15日(月)
  • 主催もりおか歴史文化館活性化グループ
  • 会場もりおか歴史文化館 2階企画展示室
  • 開館時間9:00~18:00(入場受付は17:30まで)
  • 観覧料

    一般300円、高校生200円、小・中学生100円 ※団体(20人以上)は各2割引
     ・ 盛岡市内在住で65歳以上の方、小・中学生のうち盛岡市在住・就学の方は無料
     ・ 障がいをお持ちの方やその介護をなさる方(障がい者1人につき1人まで)は無料

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