もりおか歴史文化館は、旧岩手県立図書館の建物を増改築し、平成23年7月、盛岡城跡公園(岩手公園)の一角に開館しました。盛岡城跡と城下町(中心市街地)を一つの大きな博物館(フィールドミュージアム)ととらえて、その活性化に貢献することをめざしています。 歴史や文化に関する資料を収集・保存・公開する社会教育施設として、「歩いて楽しむまち盛岡」の新たな観光・交流拠点として、開かれたミュージアムづくりに努めていきます。
ごあいさつ
畑中美耶子(はたなかみやこ)プロフィール
盛岡商工会議所情報部会副委員長・盛岡商工会議所女性会副会長
岩手県文化振興事業団評議員・岩手県医師会診療情報提供推進委員
盛岡ブランド推進戦略会議委員・盛岡城跡整備委員
盛岡国際交流協会評議員・盛岡市上下水道事業経営審議会委員 他
略歴
生まれ | 早池峰山のふもと大迫町(現:花巻市大迫町)生まれ、盛岡育ち |
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1962年 | IBC岩手放送入社 アナウンサーとなる |
1969年 | 結婚のため退社 フリーアナウンサーとなる |
1982年 〜2002年 | 盛岡子供劇団CATSきゃあ 設立主宰 小学生中心の子供だけの劇団 毎年1回春休み定期公演 夏休み移動公演 国民文化祭とやま(国際子供演劇祭)出演 |
1985年 | プロ・アナウンサー・ネットワーク「パネット」設立 |
1988年 | 株式会社「パネット」代表取締役社長 就任 ラジオ、テレビ番組制作・司会・ニュース担当 イベント、式典、大会企画・司会・運営 各種研修(商工会議所公認接遇講師、NTTコミュニケーション公認講師) 講演(啄木賢治、方言、方言指導、映画裏話 他) |
1994年~ | 盛岡文士劇(復活)第1回から毎年出演 |
1998年~ | 一人芝居に取り組む ☆「SETSU-KO」啄木ローマ字日記より |
エジンバラ・フェスティバル参加作品 | |
2003年 | 「モリーオ童話館」盛岡ことばで読む賢治童話100話完読 |
受賞歴
1973~1980年連続 | 全国CMフェスティバル 優秀賞 |
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1975年 | 全国CMフェスティバル 最優秀ACC賞 |
2000年 | 第17回NHK東北ふるさと賞 |
2003年 | 第1回盛岡市民演劇賞 特別賞 |
2009年 | もりおか暮らし物語賞 |
もりおか歴史文化館は、2011年7月1日にオープンしました。
岩手県立図書館が移転した後、残された建物を活用して、城下町盛岡の歴史や文化を紹介し、町なか観光を推進する拠点施設として開館したものです。
盛岡城跡公園(岩手公園)の中に位置する建物の外観は図書館時代と変わりません。しかし、じっくり眺めたことがある方は少ないのではないでしょうか。菊竹清訓氏設計の屋根はまさに岩手山の姿を象っておりますし、そのテッペンの棟飾りは舟越保武氏制作の「ふたば」です。お越しの際は、ぜひ屋根を見上げてお入りくださればと存じます。
1階では、盛岡の祭りや名所、名物などをご紹介し、お客様を城跡めぐりや町あるきへと誘っております。2階では、盛岡の城と城下町の成り立ちや、盛岡藩主南部家ゆかりの品々を紹介しております。
とくにご覧いただきたいのは、2階・歴史常設展示室IIの「城下町絵巻シアター」です。長さ8mを誇るスクリーンに、ご城下の賑わいや参勤交代の大名行列の様子がいきいきと映し出されます。
盛岡が初めてという方は勿論、盛岡の歴史や文化、観光にご興味のある方も、お子様やお年を召した方、ちょっと一休みなさりたい方も、せびお立ち寄りください。
- 雨が降ったら歴文館
- 雪が降ったら歴文館
- カンカン照りにも歴文館
ぜひ、おでっておくれってくなんせ。 お越しをお待ち申し上げておりやんす。

当館のめざす役割

コンセプト
もりおか歴史文化館を中心に、盛岡城跡と城下町(中心市街地)を屋外展示としてとらえ、地域へと広がるミュージアムづくり、活動展開を実施します。
歴史的・文化的背景を活かした都市型ミュージアムとしての整備
これからの施設は、自らの時間を豊かに過ごそうとする市民のニーズに応える施設であることが重要な要素となります。都市・盛岡の中心地に位置するもりおか歴史文化館は、豊かな歴史的環境を活かした学びの場としての魅力とともに、飲食スペースや交流スペースなどサービス施設の充実、個性ある活動など、施設の開放性とともに魅力あふれる都市型施設を目指します。
「最大の展示物」である盛岡城跡と一体化した運用で
新たな観光スポットとしての活性化を図る
近世盛岡藩の中心という歴史的な意味合いとともに盛岡発祥の地として、盛岡城跡のシンボル性を最大限に活かし、城跡を「最大の展示物」としてとらえ、積極的に展示や事業に取り入れ、館と一体化した展開を図ることを目指します。もりおか歴史文化館から城跡へ、さらに城下町エリアへと、一体感と広がりを持たせた活動展開を想定し、中心施設を起点に人が集い、動き、周遊する、「歴史文化館」と「城」と「城下町」が幾重にも相乗効果を発揮することをねらいとし、盛岡城跡をさらに魅力的な観光スポットとして活性化することを目指します。
歴史の足跡が残る中心市街地を「城下町フィールドミュージアム」として整備
城下町として築かれた町割りを基礎に、重層的な時代の息吹が感じられる「町すじ」「町かど」「歴史的景観」などの盛岡の都市構造や中津川流域、旧奥州道中筋の町並みなど、もりおか歴史文化館を中心に広がる周辺城下町エリアをフィールドミュージアムの「屋外展示」として位置付け、21世紀のまちづくりへと連動させることを目指します。歴史文化館から城下町エリアへの広がりを活動のあらゆる面で意識し、中心市街地の活性化を目指します。市の中心に位置する城下町エリアを活性化させることで、広域圏を含め、市全体が活性化することが期待され、歴史文化館はその重要な役割を果たします。
